パートナーの転勤で海外駐在に帯同。そんな時は・・

 

  • 現在の状況

2016年に夫の赴任でロンドンへ移住しました。現在、いわゆる「雇用」という意味での仕事はしていませんが、ロンドンで「Himemama London」というママのための任意団体の運営を行なっています。

 

Himemamaはもともと日本で展開している団体なのですが、私の移住に伴い、ロンドン支部立ち上げの話をいただきました。立ち上げ当時は人脈もなく、子供とも四六時中一緒だったので、本当に大変でしたね。

 

なんとか周囲の協力を得て、コンセプトを決めたり、ターゲット決めたりといったことを3ヶ月ほど行い、ローンチしました。現在会員は駐在・永住の在英女性約250名。7名のメンバーで運営し、私は代表として活動しています。

 

月に4、5回のイベントを行なってるため、普段はイベント開催に向けた企画の打ち合わせ、記事執筆、集客を常に何かしら行っています。

 

息子が一人おり、現在週2回で13−18時で現地の保育園に預けていますが、夫が育児を優先して欲しいタイプだったので、ロンドンへ移住して1年3ヶ月は子供と過ごしていました。

 

 

  • これまでの軌跡(キャリアの遍歴)

今まで、3つのキャリアを経験してきています。

1つ目は、生命保険会社です。私は大学受験を失敗して親を失望させてしまったという、半ば思い込みのようなものがあったんですね。そこで、就職ではそれを挽回したいと考え、両親が喜んでくれる保険会社の総合職を選びました。

 

そこでは営業や支社の営業管理、教育担当としてテキストの作成や研修などを行なっていましたが、保険の話って難しくてすぐ眠くなってしまうんですよね(笑)。私自身もあまり興味を持つことはできませんでした。

 

また、当時の上司(男性)からは、気遣いからか「女性だからそこまで頑張らなくていいよ」といったことを言われたり、男性社員との接し方の差を感じたり。総合職であることを誇りに思っていたのに、責任ある仕事を任されないことに失意し、3年で転職を決意しました。

 

2社目は、リクルートです。リクルートでは、ホットペッパービューティー事業の立ち上げを行いました。まだ当時はインターネットで美容院を予約するなんてことは全くない時代だったので、メンバーでは「自分たちの力で、将来はインターネットで美容室を検索し、予約するのが当たり前になる世の中にする!」というスローガンを立てていました。それに向かってどのようなサイトを作るか考え、サイトが出来たら営業にいくということをしていました。

 

このリクルートでの経験は大きくて、今世の中にないもの、世の中にない当たり前を作るのは自分たちの熱意。熱意を持って実現を信じ続けていれば、たとえ困難があったとしても、課題を見つけ、克服していけばいいという考え方が身についたと思います。

 

私は本当にリクルートの仕事が大好きでした。仕事一色の毎日を過ごしているうちに、29歳で彼氏ナシ。ふと、このままでいいのだろうかと考え出したときに、美容会社、ハリウッドビューティーサロンのオーナーから、うちで働かないかと声をかけていただいたのが次の転機でした。

 

そのオーナーとは直接の仕事はなかったのですが、ずっと私の仕事ぶりをみて評価してくれていました。そして私の深い部分を見抜いてくれていたとに感銘を受けたのです。リクルートでの昇格が決まっていたものの、転職を決めました。

 

3社目のハリウッドビューティーサロンは、美容業界では日本で一番古い老舗企業。私はそこの副支配人として入社しました。ディベロッパーとの交渉、ビューティーサロン、美容専門学校、化粧品会社を含むグループ全体のマネジメントを任されました。マネジメントの知識、経験、ノウハウなどのマニュアル化にも注力しました。

 

そうして副支配人を3年務めた後、支配人に。その後子供を授かったため、育休に入りました。育休中も託児所の立ち上げまで関わっていたのですが、そのタイミングで夫の渡英が決まってしまって。家族の時間を優先することを選び、退職して渡英するに至りました。

 

こうして振り返ってみると、私にとって仕事は自己実現の場でしたね。1社目の保険会社は親の期待に応える、2社目のリクルートの時は自分が好きなこと、興味のあることをする、そして3社目のハリウッドビューティーサロンでは自分の持っている力で会社に貢献する。特にハリウッドはこれまでに無かったポストを作ってもらっての入社だったので、仕事も自ら作っていきました。起業とは少し違いますが、自分から何かを創出するということをしていたので、それ自体が自己実現だったと思います。

 

 

  • 困難だったこと、どう乗り越えたか

仕事で苦労したのは3社目のハリウッドビューティーサロンでの時期ですね。29歳でいきなり副支配人として入社したのですが、社員は20歳から80歳までのエステティシャンなどの技術者。その中で、技術のない自分が何ができるか分かってもらわないといけない。やれることは違うけど、みんなで1つの会社を作っているのだということを理解してもらおうというところから始めました。

 

社員はほぼ全員女性、美容系で女性らしい感性に優れているスタッフが多く仕事としてのコミュニケーションの取り方がこれまでと全く違いました。その中で私は、勇ましすぎる、歩く戦車だと呼ばれていましたね(笑)。

ですが、副支配人という立場からものを言うのではなく、ゼロから教えて頂く立場であることを意識しました。その人自身に興味を持つことで心が繋がりました。時には業務のことではなく、例えば家族のことを気にかけたりなどソフトなコミュニケーションを心がけるといったこと心がけました。

 

この時代は本当に苦労して、落ち込んで自信がなくなったこともありました。その時にビジネスコミュニケーションのトレーニングを1年半受けたんですね。ビジネス上でうまくいかなかったコミュニケーションを俯瞰し、理論も学びました。落ち込んでしまったことも多く、自信を喪失していたときもありましたが、このトレーニングのおかげで、新しい自分になれました。

 

また、育児に関しては、24時間子育てだけになるというのは辛いなと感じます。ですので、日本で育休を取っていたときは、ママサークルを立ち上げました。常に子育てプラス自分の世界を意識しています。ロンドンへ移住した今も、仕事は退職しましたが、新しいチャンスだと捉え、現在のHimemamaLondonの運営を行うなど活動を続けています。

 

先日、小児科の院長先生から言われたんです。「親の都合で子供を振り回してしまっている、などと不安に思うことはない。そうすることで、子供は自分の遊びの世界外を知れるし、色んな人間関係があることを知ることができる。逆に、100%子供の都合で動く環境だと、子供は自分が思うままに動くことが当たり前になってしまって、お母さんが振り回される。それでは楽しく育児ができないよね。」と。

私が色々な活動を行うことで、子供も環境に合わせた振る舞いを学んでいるのだなと、改めて、自分の生き方を肯定できました。

 

 

  • 人生の決断に必要だと思う事

難しいかもしれないと思うことであっても、それを乗り越えた先にどんなワクワクがあるかを想像すること。それは、リクルート時代の「いま世の中にない当たり前を自分たちで創る、信じていけば達成できる」という体験が影響しています。無理だと言われても、突き進んでいけば実現できます。その時にどれだけ達成感があるか、ハッピーなのかという感覚をリクルートで植え付けられたと思います。

 

 

  • ポリシー、軸

自分だけではなくて、周りの人も楽しめるようにする。

 

人が本当に楽しい時は、自分の力を発揮して誰かの役に立てているという実感を持つ時。私がだれもが楽しめること提供するのではなくて、私はこれしか出来ないけど、あなたはこれが出来るから一緒にやろうよ!とお願いして力を借りるようにしています。そうすると一人一人が際立って見えるんですよね。

 

 

  • 自分の軸を見つけるために何をしてきたか

裏表がなく、誰にとっても分かりやすい自分でいることで軸が見つかりました。等身大の自分で思っていることをそのまま言うようにすれば、自然と自分を好いてくれる人が集まってきてくれました。

 

自分の思考と向き合う時間を作ることも有効だと思います。子育て中でも、常に「私は何を考えているんだろう」と俯瞰しています。それによって自分の軸が見つかります。

 

 

  • 座右の銘

人生は流れていくもの。そして流れに乗れる自分でいる為に力を入れ過ぎないこと。

 

私自身のキャリアは、1つのことを突き詰めてきたのではなく、頑張っていった先に次が繋がっていった。狙って行ったわけではないんですよね。人生には流れがあります。力むとうまく流れなくなる。力を抜いて自然でいるとうまく流れに乗れるんです。流れが変化した時に、「私はこうだ」と頑なに止めるのではなくて、その流れに乗っていくことで成功に繋がっていく。その人らしい人生の流れになっていく。

 

 

 

 

 

 

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